令和7年3月卒の大学生の就職率　4月1日現在で98％　昨年に次ぐ高水準（厚労省）

令和7年３月卒の大学生の就職率　4月１日現在で98％　昨年に次ぐ高水準（厚労省）

厚生労働省から、「令和7年3月大学等卒業者の就職状況（4月1日現在）」が公表されました（令和7年5月23日公表）。

これによると、令和7年3月卒の大学生の就職率は、98.0％（前年同期差－0.1ポイント）となりました。

調査開始以降の同時期との比較で、昨年に次ぐ2番目の高水準となります。主な調査結果を下記に記載いたします。

１．高い全体就職率の維持

• 大学（学部）の就職率は98.0％となり、前年同期から横ばいの高水準を維持している。
• 大学、短期大学、高等専門学校を合わせた「大学等」全体の就職率も98.0％であり、高い水準を保っている。
• 専修学校（専門課程）を含めた全体の就職率は98.1％で、前年同期から0.1ポイント上昇している。

2．教育機関別の就職状況

• 大学（学部）：98.0％（前年同期差▲0.1ポイント）
• 国公立大学：97.6％（同▲0.9ポイント）
• 私立大学：98.1％（同+0.2ポイント） - 調査開始以降、過去最高
• 短期大学：97.0％（同▲0.4ポイント）
• 高等専門学校：99.6％（同▲0.4ポイント）
• 専修学校（専門課程）：99.2％（同+1.7ポイント） - 調査開始以降、過去最高

３．属性別の就職状況

• 男女別:男子大学生：97.6％（同▲0.3ポイント）
• 女子大学生：98.5％（同+0.2ポイント） - 男子よりも女子の就職率が高い
• 文系・理系別（大学のみ）:文系：98.2％（同+0.3ポイント） - 理系よりも就職率が高い
• 理系：97.3％（同▲1.5ポイント）
• 地域別（大学のみ）:関東地区が最も高く98.7％（同+0.6ポイント）

詳しくは、こちらをご覧ください。

＜令和7年3月大学等卒業者の就職状況（4月1日現在）を公表します＞
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000184815_00055.html

結論

令和7年3月卒業者の就職状況は、全体として引き続き高い水準を維持しており、特に専修学校専門課程の就職率が過去最高を記録しております。

一方で、未就職者への継続的な支援や、既卒者が新卒枠に応募できる機会の確保といった課題への取り組みも継続されることが示されています。

高い就職率はとても良いことですが、学生からするといまや企業を選び放題といった様にも捉えられます。企業におけるワークライフバランスやエンゲージメント向上の重要性をあらためて感じます。