「令和7年 高年齢者雇用状況等報告」の集計結果が公表

― 高年齢者雇用状況等報告(令和7年)―

厚生労働省から、「令和7年 高年齢者雇用状況等報告」の集計結果が公表されました(令和7年12月19日公表)。

今回の報告では、70歳までの高年齢者就業確保措置を実施している企業の割合が34.8%となり、前年から2.9ポイント増加したことが明らかになっています。

■ 高年齢者雇用安定法の基本的な考え方

高年齢者雇用安定法では、次のような対応が企業に求められています。

① 65歳までの雇用確保(義務)

企業は、以下のいずれかの措置(高年齢者雇用確保措置)を講じる必要があります。

  • 定年制の廃止
  • 定年の引上げ
  • 継続雇用制度の導入

② 70歳までの就業機会の確保(努力義務)

さらに、65歳を超えても働く意欲のある高年齢者が活躍できるよう、次のいずれかの措置(高年齢者就業確保措置)を講じるよう努めることとされています。

  • 定年制の廃止
  • 定年の引上げ
  • 継続雇用制度の導入(雇用による措置)
  • 業務委託契約を締結する制度の導入
  • 社会貢献事業に従事できる制度の導入

■ 調査の概要

今回の集計結果は、令和7年6月1日時点における、企業の高年齢者雇用・就業確保措置の実施状況をまとめたものです。

※本調査では、

  • 従業員 21~300人規模:中小企業
  • 従業員 301人以上規模:大企業
    と区分されています。

■ 主な集計結果のポイント

【1】65歳までの高年齢者雇用確保措置

  • 実施済み企業:99.9%(前年差なし)
    • 中小企業:99.9%(変動なし)
    • 大企業:99.9%(0.1ポイント減少)

措置内容の内訳

  • 継続雇用制度の導入:65.1%(2.3ポイント減少)
  • 定年の引上げ:31.0%(2.3ポイント増加)

👉 継続雇用から定年引上げへシフトする動きが見られます。

【2】70歳までの高年齢者就業確保措置

  • 実施済み企業:34.8%(2.9ポイント増加)
    • 中小企業:35.2%(2.8ポイント増加)
    • 大企業:29.5%(4.0ポイント増加)

努力義務である70歳までの就業確保についても、着実に取組みが進んでいることが分かります。

【3】定年制の状況

  • 65歳以上定年企業(定年制廃止を含む):34.9%
    (2.3ポイント増加)

■ 社労士からのひとこと

令和3年4月から努力義務としてスタートした70歳までの高年齢者就業確保措置は、年々定着が進んでいます。

今後は、

  • 人手不足への対応
  • 熟練人材の活用
  • 多様な働き方(雇用・業務委託)の整理

といった観点から、自社に合った制度設計がより重要になっていくでしょう。

就業規則の見直しや、高年齢者雇用制度の設計・運用でお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。

■ 詳細はこちら

令和7年「高年齢者雇用状況等報告」の集計結果(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_66853.html

ドリームパーソル社労士事務所
代表 野田 千秋

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