厚生労働省のハラスメント対策サイト「あかるい職場応援団」にて、
新たなハラスメント裁判例が追加されました。

今回のポイントは明確です。

「どこからがパワハラか」がより具体化された

つまり、企業にとっては

“知らなかった”では済まされない時代に入った

ということです。


■ 今回の内容:ハラスメントは「6類型」で判断される

裁判例では、パワハラは以下のように分類されています。

  • 身体的な攻撃
  • 精神的な攻撃
  • 人間関係からの切り離し
  • 過大な要求
  • 過小な要求
  • 個の侵害

➡ 重要なのはここです。

“指導のつもり”でも該当する可能性がある


■ 社労士視点:実務でよくある“危険な勘違い”

① 「注意=パワハラではない」は危険

  • 強い口調
  • 人前での叱責
  • 繰り返しの指導

➡ 内容より「伝え方」でアウトになるケース多数


② 「昔はOKだった」は通用しない

  • 体育会系指導
  • 根性論
  • 長時間説教

➡ 今は裁判で負けるリスク


③ 「本人が弱いだけ」という誤認識

  • 受け手の感じ方も重要
  • 職場環境全体で判断

会社の管理責任が問われる


■ 実際に企業が問われる責任とは?

裁判では次の点が重視されます。

  • 会社がハラスメントを防止していたか
  • 相談体制が整備されていたか
  • 発生後の対応が適切だったか

➡ つまり

「個人の問題」ではなく「会社の問題」


■ 中小企業が今すぐやるべき対策3選

① ハラスメントの“基準”を明確化

  • 就業規則への明記
  • 社内ガイドライン作成

➡ 「何がNGか」を全員で共有


② 管理職教育(最重要)

  • 叱り方・指導方法
  • 面談スキル
  • NG事例の共有

ハラスメントは上司で決まる


③ 相談窓口の整備

  • 社内窓口
  • 外部相談(社労士等)

➡ 「相談できない会社」は必ず問題化する


■ 今後のトレンド:ハラスメントは“予防義務の時代”へ

今回の裁判例追加から読み取れる流れは明確です。

✔ 判断基準の明確化
✔ 企業責任の強化
✔ 証拠・記録の重要性

➡ 今後は

「起きた後の対応」ではなく
「起こさない仕組み」が問われる


■ まとめ:ハラスメント対策は“経営課題”

経営者としての判断はシンプルです。

➡ 放置する会社
➡ 仕組みで防ぐ会社

この差が

  • 離職率
  • 採用力
  • 訴訟リスク

すべてを左右します。


■ 社労士からの提案

もし、

  • 管理職の指導にバラつきがある
  • ハラスメントが心配だが対策していない
  • 社内ルールが曖昧

このような場合は

「ハラスメント対策の仕組み化」が必須です

詳細はこちら

<「裁判例を見てみよう」に、事例が2件加わりました(令和8年3月17日)>
https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/foundation/judicail-precedent/

ドリームパーソル社労士事務所
代表 野田 千秋

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