日本商工会議所の調査により、
最低賃金引上げが中小企業に与える影響の実態が明らかになりました。

結論から言います。

最低賃金は「対応する企業」と「飲み込まれる企業」で明確に差が出ている


■ 調査結果のポイント(経営者が押さえるべき事実)

① 約45%の企業が“賃上げを強制”

  • 最低賃金を下回り賃金引上げ → 45.1%

➡ もはや「任意の賃上げ」ではありません


② 約76%の企業が“負担”と回答

  • 「大いに負担+多少負担」=76.6%

➡ ほとんどの企業が苦しい


③ 地方企業ほどダメージが大きい

  • 地方:46.6%
  • 都市部:37.0%

地方ほど“経営直撃型”の制度


④ 正社員にも影響拡大

  • パート:約80%
  • 正社員:約32%

➡ もはや“非正規だけの問題ではない”


■ 社労士視点:現場で起きている3つの危険な変化

① 人件費だけが上がり、利益が残らない

  • 売上は据え置き
  • コストだけ増加

“黒字倒産型経営”のリスク


② 人を減らすか、質を落とすかの二択

  • 採用抑制
  • シフト削減
  • 外注化

➡ 結果:サービス品質低下


③ 若手・パートの不満が増加

  • 賃上げしても生活は楽にならない
  • 期待値だけ上がる

離職リスクはむしろ上がる


■ 中小企業が今すぐやるべき“現実的な対策”

① 価格転嫁(避けては通れない)

調査でも

  • 価格転嫁で原資確保:約31%

値上げできる会社しか生き残れない


② 生産性改革(ここが本質)

  • 業務の無駄削減
  • IT・DX導入
  • 作業時間短縮

➡ 最低賃金対策=業務改革そのもの


③ 賃金制度の再設計

  • 時給依存から脱却
  • 役割・成果型へ
  • 昇給ルールの明確化

➡ 「なんとなく昇給」は限界


■ 今後のトレンド:最低賃金はまだ上がる

2025年度は
過去最大級の引上げ(平均+66円)

さらに政府は

  • 継続的な引上げ
  • 全国水準の底上げ

を進めています。

つまり、この流れは止まりません..


■ まとめ:最低賃金は“経営の分岐点”

経営者としての判断はシンプルです。

➡ 人件費上昇に「耐える会社」
➡ 人件費上昇を「活かす会社」

この差が

  • 利益
  • 採用力
  • 生存率

すべてを分けます。


■ 社労士からの提案

もし、

  • 人件費が急増している
  • 利益が圧迫されている
  • 賃上げの根拠が説明できない

このような場合は

「賃金設計×利益構造」の見直しが必須です

詳細はこちら

<「中小企業における最低賃金の影響に関する調査」の集計結果について ~2025年度の最低賃金引上げの「影響」や「負担感」は、地方において深刻な状況 近年の大幅引上げにより、都市部や正社員でも影響が拡大~>
https://www.jcci.or.jp/news/research/2026/0317150010.html

ドリームパーソル社労士事務所
代表 野田 千秋

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