~社労士・採用定着コンサルタントが解説する、「メンタルヘルス対策」が採用力を左右する時代~

中小企業の経営者・人事担当者の皆さまへ――
「うちは小規模だから、ストレスチェックは関係ない」
そう考えていませんか?

しかし今後、その認識は大きく変わる可能性があります。

厚生労働省は、これまで努力義務とされていた “50人未満事業場のストレスチェック”について義務化 を進めており、

令和8年5月18日に開催された「第185回 労働政策審議会安全衛生分科会」の資料によると、

労働者数50人未満の事業場についてもストレスチェックの実施を義務付ける改正規定の施行期日を、施行期日を定める政令案として「令和10年4月1日」とすることなどが定められました。

これは単なる法改正ではありません。

実は、

「人が辞めない会社づくり」

に直結する、大きな経営テーマなのです。


ストレスチェック義務化とは?

ストレスチェック制度は、従業員のストレス状態を把握し、

  • メンタルヘルス不調の未然防止
  • 職場環境改善
  • 高ストレス者への支援

などを目的とした制度です。

これまでは、

  • 50人以上 → 実施義務
  • 50人未満 → 努力義務

でした。

しかし、改正労働安全衛生法により、

「50人未満事業場」にも義務化

される方向となっています。


なぜ今、“小規模事業場”にも義務化されるのか?

背景にあるのは、

中小企業で増えるメンタル不調

です。

厚労省の検討では、

  • 人手不足
  • 長時間労働
  • 管理職不足
  • 人間関係ストレス
  • ハラスメント問題

などにより、メンタル不調リスクが企業規模を問わず高まっていることが指摘されています。

つまり、

「小さい会社だから不要」

ではなく、

「小さい会社ほど対策が必要」

な時代になっています。


社労士視点|“メンタル対策”は法対応だけではない

ストレスチェックは、

単なるアンケートではありません。

本来の目的は、

“職場環境改善”

です。

例えば、

  • 上司との関係
  • 業務量
  • 人間関係
  • 相談しやすさ
  • 長時間労働

などの“見えにくい問題”を把握できます。

つまり、

「離職の予兆」

を早期に発見できる可能性があるのです。


採用定着コンサルタント視点|“辞めない会社”は心理的安全性が高い

最近の若手社員は、

  • 心理的安全性
  • 人間関係
  • 働きやすさ
  • 相談環境

を非常に重視しています。

逆に、

❌ 相談できない
❌ 常にピリピリしている
❌ 上司が怖い
❌ 放置される

環境では、離職率が高くなる傾向があります。

つまり、

ストレスチェック = 定着率改善ツール

として活用できるのです。


実は「採用力」にも直結する

今の求職者は、応募前に、

  • Google口コミ
  • SNS
  • 離職率
  • 働き方
  • メンタル対策

まで見ています。

つまり、

「社員を大切にしている会社か?」

が厳しく見られる時代です。

そのため、

✅ メンタルヘルス対策
✅ 面談制度
✅ 相談窓口
✅ 職場改善

に取り組む企業ほど、

  • 応募率向上
  • 若手定着
  • 採用ブランディング強化

につながりやすくなっています。


中小企業が特に注意すべきポイント

⚠ 「家族的経営」が逆にリスクになることも

小規模事業場では、

  • 距離感が近い
  • 関係性が濃い

反面、

❌ 相談しづらい
❌ 感情的指導
❌ 属人的管理
❌ ハラスメント化

しやすいケースもあります。

特に最近は、

「昔は普通だった」

指導方法が、若手世代には強いストレスになることもあります。


厚労省も“小規模向け支援”を強化

厚労省では、

  • 小規模事業場向けマニュアル
  • 実施支援
  • 相談窓口
  • 外部機関活用

などの支援体制を整備しています。

特に50人未満事業場では、

「外部機関活用」

が推奨されています。

これは、

  • プライバシー保護
  • 社内関係への配慮

が必要だからです。


今後、中小企業に必要な5つの対策

✅ ① 面談文化を作る

「相談できる環境」が重要。


✅ ② 管理職教育を行う

“指導”と“ハラスメント”の違い理解。


✅ ③ ストレスチェックを“形式化”しない

結果を職場改善へ活用。


✅ ④ 外部相談窓口を整備する

小規模企業ほど重要。

人事労務の専門家である’’社労士’’へ依頼がお勧めです!

私のこれまでの経験上から、社労士へ外部窓口として依頼する事自体が社員から経営側に対する信頼に繋がり、社員のホンネを引出しやすいと感じています。

そして、専門家として課題をそのままにせず、解決策のご提案/問題解決が可能となります!


✅ ⑤ “人を大切にする会社”を発信する

採用ブランディング強化。


⚠ 「法律対応だけ」で終わる会社は危険

今後は、

「実施しただけ」

では意味がありません。

求職者も従業員も、

「本当に職場改善しているか?」

を見ています。

つまり、

“メンタルヘルス対策”は

“経営姿勢”

そのものになっています。


まとめ|これからは「安心して働ける会社」が選ばれる

今回のストレスチェック義務化の流れは、

単なる法改正ではありません。

これは、

「人を守れる会社か?」

が問われる時代への変化です。

今後の中小企業経営では、

✔ 採用
✔ 定着
✔ メンタルヘルス
✔ 労務管理
✔ 職場改善

を別々ではなく、

“人材戦略”

として一体で考える必要があります。

これまでも何度もお伝えしていますが、
社労士・採用定着コンサルタントとして、これから本当に選ばれる会社は、

「給料が高い会社」より、

「安心して働ける会社」

だと強く感じています。

参考資料

<第185回労働政策審議会安全衛生分科会(資料)>
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/newpage_00057.html

ドリームパーソル社労士事務所
代表 野田 千秋

今後も、人事労務に関するお役立ち情報を発信して参りますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

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