「給料を上げないと採用できない。でも、どこまで上げればいいのか?」
人手不足が続く中、このような悩みを抱える経営者も多いのではないでしょうか。
連合が公表した「連合・賃金レポート2026」では、若年層を中心とした賃金上昇や、企業規模による賃金格差の変化が明らかになりました。
賃金は上昇、しかし企業間の格差も拡大
今回のレポートでは、次のような傾向が示されています。
- 若年層の賃金上昇が顕著
- 大企業と中小企業の賃金格差は、2023年以降拡大傾向
- 賃金水準の高い層と低い層が上昇する一方、中間層の伸び悩みも見られる
つまり、「これまでと同じ給与水準・賃金制度で、人材を確保し続けられるのか」を考える時期に来ています。
中小企業が見直したい3つのポイント
① 自社の給与水準は採用市場に合っているか?
最低賃金を満たすだけでなく、地域・業種・職種ごとの賃金相場を把握することが重要です。
② 既存社員との給与バランスは適正か?
新入社員の初任給だけを引き上げると、経験豊富な既存社員との賃金差が縮まり、不公平感につながる可能性があります。
③ 昇給・評価の仕組みは明確か?
「何を頑張れば評価され、給与が上がるのか」が分かる仕組みは、社員の納得感や成長意欲を高めるうえで重要です。
「賃上げ」と「働きがい」をセットで考える
中小企業にとって、大企業と同じ水準の賃上げを続けることは容易ではありません。
だからこそ、賃金だけで勝負するのではなく、
「適正な給与」「公正な評価」「成長できる環境」「安心して働ける職場」
を一体的に整えることが重要です。
経営者の皆様へ
これからの人材戦略で大切なのは、単に給与を上げることではありません。
「社員が、この会社で長く働きたいと思える理由をつくること」
賃金制度や人事評価制度を見直すことは、単なる人件費対策ではなく、採用力・定着力を高める経営投資でもあります。
まずは、自社の給与水準と昇給・評価の仕組みを点検してみてはいかがでしょうか。
参考資料
<「連合・賃金レポート2026(サマリー版)」を掲載しました。(2027年春闘)>
https://www.jtuc-rengo.or.jp/activity/roudou/shuntou/2027/wage_report/wage_report_summary.pdf?3387
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